医師がスムーズに退職する流儀
慢性的な医師不足が続いていることから、医師が退職を申し出るときには職場からの引き止めにあうことも珍しくありません。
執ような引き止めのせいでうまく退職できず、結局同じ職場でズルズルと働き続けることになっては困りますよね。そこで今回は、転職時の重要ポイントを4つ、ご紹介します。
1.引き止めに対して曖昧な態度を取らない
転職を決めたのなら、いつまでに辞めるのかを毅然と伝えるようにしましょう。曖昧な態度を取っていると「今は転職してもらったら困る。落ち着いてからまた話をしよう」などと引き止められ、時期を待っているうちに転職がうやむやになってしまうこともあります。
ポイントは「いつまでに辞める」という明確な日付を示すことです。具体的に日を決めれば退職を真剣に考えていることをアピールできますし、引継ぎのスケジュールも立てやすくなります。
2.退職の意思を極力早めに伝えておく
医師の人数が足りていない病院では、退職の意思を直前に伝えると他の医師に大きな負担をかけることになってしまいます。「短期間での引継ぎは無理がある」などと言われ、退職が先延ばしになってしまうパターンもあることでしょう。
十分に引継ぎの時間を確保して円満に退職するためには、少なくとも常勤の医師であれば3ヶ月前、非常勤の医師でも2ヶ月前には意思表示をしておきたいものです。今後その病院、または系列病院との関係を悪化させないためにも配慮が必要です。
また雇用契約書に退職の意向を示す時期の記載があるので、必ず確認しておきましょう。このとき明確な日付を周囲に告げて退職の準備に取り掛かれば、期日までにスムーズに退職しやすくなります。
早めに伝えて、居づらくなるという方もいますが中には半年前に伝えている先生もいらっしゃいます。頑張りましょう!
3.転職先が決まった状態で退職を伝える
現在の職場で働きながら転職活動をし、次の職場が決まってから退職の意思を伝えるのも引き止めを回避する有効な策といえます。次の職場でいつから働くかが決まっており、どうしても辞退できないという状況ならば、無理に引き止められることはまずないでしょう。
ただし、決まっていない嘘の転職先をでっちあげることは避けましょう。嘘が公になるとトラブルに発展することがあり、円満な退職は難しくなります。
4.ポジティブな転職理由を伝える
現職の人間関係や待遇面への不満や将来への不安から、転職を考える医師も多いものです。しかし、退職を引き止められたときに「人間関係が悪いから」「激務だから」など、ネガティブな理由を述べるのは避けましょう。
不満に対して「改善できるよう対処するから」「報酬をアップするから」、など言われると退職しにくくなります。医療業界は広いようで狭いものなので、禍根を残して退職するとあとあと思わぬところで不都合が起きることがあります。「家庭の事情」、「スキルアップ」などポジティブな退職理由を述べ、円満に退職するよう心がけましょう。
医師の数が足りていない病院では、執ような引き止めに合うこともあることでしょう。しかし、引き止めへの対応方法を間違えたことが原因でなかなか退職できなくなってしまうのは困りますよね。
退職すると決めたのならば、引き止めに対しても毅然と対応する意識が重要といえます。
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(参照:【転職・退職】退職時の引継ぎを円滑にするには?)
(参照:【転職・退職】転職する時の心がまえ)
(参照:【転職・退職】退局の時期を見極めよう!)
(参照:【転職・退職】まだまだ間に合う!非常勤の転職)