医師がスムーズに退職する方法
医師が転職をするときには、現在の仕事を後任者にきちんと引継いでおくことが重要です。
引継ぎが不十分のまま退職すると、あとあと思わぬトラブルに発展することもあるので要注意。円満に退職するためにも、これまでの業務をきちんと整理し、退職日までに引継ぎを済ませておきましょう。
この記事では、医師が退職するときの引継ぎを円滑に進めるためのポイントを5つご紹介します。
1.まずは引継ぎのスケジュールを立てる
まずは退職の日付を明確にし、その日に間に合うように引継ぎのスケジュールを立てます。特に、患者さんの診療記録の引継ぎなど重要度の高い業務を最優先し、後任者に患者さんの経過や診療方法を分かりやすく伝えておくとよいでしょう。
ながながと引継ぎを進めると、退職日までに引継ぎが終わらない可能性もあります。退職後に質問の電話が来たり呼び出されたりすることも考えられますので、退職日までには引継ぎを確実に終えておきたいところです。
2.引継ぎ業務をリストアップして可視化する
自分が担当していた業務をリストアップすれば、何をどう引継ぐべきなのかが目に見えやすくなります。業務のフローを書き出して引継ぎの資料として申し送れば、さらに引継ぎがスムーズにいきますね。
ただし、医師としての仕事のやり方は人によって違うもの。後任者に同じようにやってもらうのではなく、資料を参考に自分なりのやり方で業務を進めてもらえるよう伝えましょう。
3.他の医師と連携しながら引継ぎを進める
退職前の医師は、引継ぎと通常の診療業務を並行して行うことが多いものです。日々の仕事が忙しく引継ぎが思うように進められないというときには、他の医師や看護師の協力を仰ぐのも1つの方法といえます。
業務の一部を別の人に任せて引継ぎの時間を確保するなど、周囲と連携しながら上手に引継ぎを進めていきましょう。
4.患者様へのあいさつや説明も忘れずに
きちんとあいさつをせず退職をした場合、患者さんにとっては突然担当の医師が変わることになり、戸惑いも大きいものです。医師が退職するときには、患者さんに対して担当医が変わることを伝えておくことも重要です。
特に長期療養の患者さんには、今後の治療や後任についてきちんと説明し、納得・安心してもらった上で退職したいものですね。
5.後任者が決まっていないときの引継ぎ方法
病院によっては、後任者との勤務時間が重ならず説明ができない、また、そもそも後任者が決まっていなかったりするケースもあります。こういった場合には、診療記録や引継ぎ資料を用意して上司に託すようにしましょう。
診療記録は、誰が読んでも分かりやすいように整理しておくと親切です。また、業務を細かくリストアップしたりフローを書き出したりしておくのも有効な引継ぎ方法といえます。
医師が退職するときには、これまでの業務を確実に引継いでおくことが大切です。特に、患者さんに関することは間違いが起きないよう、十分配慮して引継ぎを進めていきましょう。
退職日までにきちんと引継ぎが終わっていれば気持ちよく退職でき、次の仕事もスムーズにスタートできますね。
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