日本移植学会と日本肝移植研究会は、22日、生体肝移植を実施する施設体制に関する基準策定を求める緊急注意喚起を公表。
(参照:世界初 子宮移植手術を受けた女性が出産に成功)
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神戸市にある神戸国際フロンティアメディカルセンターで、生体肝移植手術を受けた患者4人が死亡した。患者らは術後1ヶ月以内に死亡しており、日本移植学会と日本肝移植研究会は深刻な問題として、生体肝移植を実施する施設に対して基準を策定するよう求めている。日本肝移植研究会の調査では、生体肝移植にかかる医師が不足していること、また、体制が不十分であるとしてメンバーの入れ替えなどを指摘している。
生体肝移植は、患者と臓器提供者であるドナーにも合併症がおこるリスクがあり、術後の管理はとても重要となってくる。日本移植学会のホームページでは、緊急注意喚起として今回の件について基準を策定するよう実施体制や施設完備について提言している。現在、神戸国際フロンティアメディカルセンターでは、60代の男性患者が移植手術を受ける予定である。