今年1月にスウェーデンで子宮移植手術を受けた9人の女性のうち、1人が9月に出産した。子宮移植を受けた女性が出産に成功したのは世界初となる。
(参照:子宮移植の指針を公表 手術によるリスクや子どもへの影響を懸念)

女性はスウェーデン南部イエーテボリ大学の病院で1775グラムの男児を出産。妊娠高血圧腎症と診断されたため、31週での帝王切開による出産となった。母子ともに健康であるという。子宮移植を受けた9人は、卵巣はあるが生まれつき子宮がない、もしくはがんのために切除した女性である。移植した子宮は卵管には繋いでいないため、移植手術前に卵子を取り出し試験管内で人工授精、その後、移植した子宮に移すというものである。これまで子宮移植はサウジアラビアやトルコでも行われたが、妊娠はしたものの流産するなど、成功した例はなかった。
国内では8月に日本子宮移植プロジェクトチームが子宮移植実施に向けた指針を公表。生まれつき子宮がない、または病気により子宮を失った女性にとって妊娠・出産が可能となる子宮移植に注目が集まるが、倫理的な問題や母体の拒絶反応や感染症、子どもに与える影響などの課題も残る。