毎年毎年、11月下旬から翌年の1~3月頃に感染のピークとなるインフルエンザ。4~5月にかけては減少していくが夏にもインフルエンザが発生することもあり、とくに高齢者は注意が必要である。
(参照:インフルエンザ 全国的に早い流行傾向)
Photo:Animal Health Centre in Abbotsford By BC Gov Photos
インフルエンザが大流行すると、死亡者数および肺炎死亡者数も増加する。厚生労働省と国立感染症研究所が公表した報告によると、2014年9月上旬から2015年3月下旬までにインフルエンザで入院した患者報告数は過去3シーズンで最多となっている。高齢者や乳幼児、妊婦は、インフルエンザに感染して重症化しやすく注意が必要である。4、5月で流行が減少するが、流行の度合いとピークの時期はその年によって異なってくる。高齢者のインフルエンザはとくに合併症「肺炎」「気管支炎」が挙げられ、高齢になるほど肺炎で亡くなるケースが多くなる。初期症状は風邪に似ているため市販薬を服用するケースも多いが、座薬や解熱剤によりインフルエンザ脳炎やライ症候群を併発する危険性もある。60歳以上の患者数は前年に比べて倍増しており、急な体調変化を感じたら早めに医療機関を受診することが大切である。