長く続く痛みは、難治化する前に適切な診療が重要となるが、男女ともに8割の人が通院せずに自己対処で我慢していることがファイザー株式会社の行った調査で明らかになった。とくに女性は男性よりも、痛み止めなどの薬による対処をする人が多いという。
(参照:将来の診療科の選択やキャリア意識―未来の医療を担う若者にアンケート)
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ファイザー株式会社は、長く続く痛みを抱える日本全国の20才以上の男女9400名を対象にアンケート調査を実施。その結果、長く続く痛みを抱える人で、現在病院に通院している人は男女ともに約2割程度。過去通院経験者は4割、未通院者も約4割だった。痛みの対処法は、塗り薬・貼り薬を使用する人が多く、男女別では男性が「我慢する」、女性は「痛み止めを飲む」という回答が多かった。
「痛みがあってもある程度我慢するべきだ」と思っている人は多く、男性は53.2%、女性は58.7%とやや女性の方が痛みに対して我慢する傾向が強かった。軽い痛みでも治療が必要な場合もあるため、自己対処や我慢で済ますのではなく、医療機関へ相談することが大切である。