尿漏れはとくに出産を経験した女性が抱える悩みのひとつだが、潜在患者は600万人以上とも言われている。しかしながら実際に医療機関を受診する人は1割にも満たないという。
(参照:心理的依存の高い女性の喫煙 排卵後の禁煙で成功率アップか)
Photo:Robot Toilet controls By xopherlance
尿漏れは「腹圧性尿失禁」、「切迫性尿失禁」と、その両方が合わさったものとの3つに分かれる。「腹圧性尿失禁」は、動いた拍子に漏れてしまうことで、「切迫性尿失禁」はしたいと思ったときに我慢できずに漏れてしまうというもの。3つの中でもっとも多いのが「腹圧性尿失禁」で、患者の約6割を占めている。腹圧性尿失禁は骨盤臓器脱(膀胱や子宮、直腸などが骨盤におさまらずに下に落ち、膣より脱出してくる疾患)のひとつであり、とくに出産を経験した女性の約3割にこの症状がみられる。昨年4月に保健適用となったLSC手術という新しい治療法。
鹿児島、福岡両県の病院では無料で尿漏れの電話相談を受け付けている。元患者の団体である「ひまわり会」が主催しており、泌尿器科の医師らが相談に応じてくれる。鹿児島市の新村病院(099-256-6200)では2月2~6日の午後2~5時まで、北九州市の北九州総合病院(093-922-5037)では2月23日~27日の午後1~3時まで受け付けている。