日本では女性の16人に1人が乳がんにかかるといわれている。治療のための乳房切除は女性の身体に大きな負担をかけてしまううえに、その後のケアも容易なものではない。しかし最近では乳房再建が健康保険適用の対象となり、新たな治療方法が登場するなど、生活面・経済面での負担は軽減されてきている。
(参照:乳がん健診に大きな貢献 「赤ひげ大賞」に初の女性医師 大岩香苗医師が受賞)

Photo:My head is bloody, but unbowed By 4thfullmoon
乳房再建には自家組織による方法と人工乳房による方法の2種類がある。自家組織は患者自身の体の一部から移植する方法となり、人工乳房は人工物を皮膚の下に入れるというものである。自家組織は2006年に、人工乳房は2013年7月とそれぞれ健康保険適用の対象となり、多くの患者にとって乳房再建は受けやすくなった。また、乳房再建の技術も進歩しており美容的観点からも満足度が高く、全摘術で乳房再建をする人も増えてきている。
また女性にとっては期待の高まる傷跡が残らない乳房再建の手法の研究も進められている。この手法は特殊な装置で皮膚を伸ばし、おなかの脂肪を注入して再建するというもので。傷跡が残らず自然な乳房になるという点や入院が必要ないというメリットがある。横浜市立大市民総合医療センターではこれまで臨床研究で80人に実施しており、女性にとって乳房再建の選択肢が新たに増えたというのは非常に喜ばしいことだろう。