米国マサチューセッツ州ボストンのExperimental Biology(実験生物学会)の会合で行われた研究発表で、ドライ・プルーンに大腸がんや喫煙者の疾病リスクを抑制する効果があることが発表された。
(参照:健康寿命の向上は腸内細菌を整えることから)
Photo:What cake to make 🙂 By storebukkebruse
研究結果によると、ドライ・プルーンの摂食にさまざまな健康効果があるという。プルーンは消化管内の善玉菌の保持を促進し、結腸がんのリスクを低下させるはたらきがあるという。さらに女性の閉経後の骨粗しょう症の予防にも効果がある。最近の研究で、100グラムのプルーンを1年間摂取すると骨密度(BMD)が上昇し、閉経後の骨代謝回転の指標が改善されることは判明していたが、今回はその半分の50グラムでも同様の効果があることがわかった。
また喫煙者の疾病リスク抑制にも効果があり、気腫の進行を示すエラスターゼという炎症マーカーを減少させる可能性があることがわかった。研究では、喫煙前のプルーンの摂取と肺組織炎症の兆候の減少に関連性があることが確認されたという。