30日、サイクロン「パム」の被害を受けたバヌアツで活動していた日本の国際緊急援助隊が帰国した。国際緊急援助隊は今月16日に出発し、治療や診療にあたっていた。
(参照:バヌアツ サイクロンによる被害ではしかの流行拡大を懸念)
今回帰国した国際緊急援助隊は、首都ポートビラなどで約400人の患者の治療にあたった。30日の朝早くに帰国し、現地の状況について、移動や通信が困難だったことや、衛生状態が悪いために病状が悪化した患者もいたことを報告した。また、がれきなどを燃やして処分しているため、煙によるぜんそく症状を訴える患者も相次いでいたという。一方、ユニセフと世界保健機関(WHO)は、サイクロンの被害によるはしかの流行拡大を危惧し、子ども達を救うために緊急予防接種活動を進めている。
日本政府は27日、バヌアツ、ツバル、ソロモン諸島、キリバスの4カ国に124万ドル(約1億5000万円)の支援を行うことを発表した。緊急医療や保健分野の支援に充てられる。