宮崎市高岡町にある養鶏場で28日、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された。今月16日にも同県延岡市で感染が確認されており、今回で2例目となる。
(参照:インフルエンザ 流行開始時期に向け予防対策を)
Photo:Controlling bird flu in Indonesia using participatory approaches By International Livestock Research Institute
16日に感染が確認された延岡市では、約4000羽を殺処分。関係職員は感染を拡大させないために対応に追われてきたが、12日後の28日に宮崎市で新たに鳥インフルエンザが発生し、不安とショックが隠しきれない。鳥インフルエンザは、感染したカラスや水鳥によりウイルスが媒介され拡大することが多い。畜産新生推進局長の中田哲朗氏は会見で、例年と比べて今年は野鳥の数が多いため感染リスクが高く、これからも渡り鳥のシーズンが続くにあたって不安や危機感のぬぐえない状況が続くと話した。
鳥インフルエンザの発生により、鶏肉や卵から感染するなどの間違った情報で消費者が混乱することのないよう消費者庁は注意を呼びかけている。農林水産省によると、鳥インフルエンザウイルスは70度以上で1分間加熱すれば感染力がなくなる。十分に加熱すれば問題はなく、胃酸など酸に弱いウイルスのため生で食べても問題はないという。しかしながらウイルスが変異しヒトが免疫を持たないような感染力をもつものへとなることもあるため、油断しすぎることはないだろう。