厚生労働省は14日、Webサイトに「平成26年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」を公開。さらに、感染を防ぐため「咳エチケット」という普及啓発活動も行っている。
(参照:インフルエンザの警報レベル下がらず。 例年にない流行と衰退パターン)
Photo:Mask By JanneM
12月中旬から流行し始め、1〜2月上旬にピークを迎えるインフルエンザ。流行はたいてい3月下旬に近づくにつれおさまっていくが、今年は例年よりも警戒レベルが続く地域が多かった。厚生労働省はWebサイトでインフルエンザ対策を公開し、各自が意識的に感染防止に取り組めるよう啓発している。インフルエンザワクチンは昨年の使用量は約2,581万本で、今シーズンの供給予定量は約6,844万回分となり、昨年度と大きな差はない。また、厚生労働省は「咳エチケット」として、マスクの着用についてや人混みの中での咳の仕方についての注意を呼びかけている。
とくに免疫の低い子どもや高齢者、疾患持ちの人や妊婦などはいっそう警戒する必要がある。妊婦がインフルエンザにかかると肺炎や早産などの合併症を引き起こしやすいため、米国産科婦人科学会(ACOG)では、妊娠中は週数にかかわらず必ず予防接種を受けるよう言及している。自分が感染しないよう予防に努めるだけではなく、人にうつさないようにする心がけもこれからの季節は各個人に求められるだろう。