便は体の調子を教えてくれる健康のバロメーターということは誰もが知るところである。しかしチェックが重要なのは色や形、硬さだけではない。臭いをチェックすることで病気のリスクが高まっているかを確認できるのである。
（参照：「第二の脳」？腸を整えると自然と女子力アップ）
うんちと寿命 from Takashi Taguchi
一般的に1日に1〜2本ほどのバナナ状の排便をスムーズにすることが理想的とされている。臭いの基準というのも大変難しいが、肉を食べることが多い人は腐敗臭が強くなり、でんぷん質が多いと酸っぱい臭いがするといわれている。
人間の腸内には1000種類以上の細菌がいるが、大きく分けると善玉菌、日和見菌、悪玉菌の3種類である。健康的な人の腸内では日和見菌が7割近くを占め、善玉菌が2割、悪玉菌が1割というバランスになっている。日和見菌は善玉菌が悪玉菌よりも多い時は特に害はないが、腸内環境のバランスが崩れ悪玉菌の方が多くなると有害物質を作るようになってしまう。悪玉菌は加齢とともに増加していくが、極端なダイエットや生活習慣によっても増えていく。悪玉菌は腸内の働きに影響するだけでなく、毒素や発ガン物質も出し便が臭くなってくる。
腸内環境が悪化していると日本人の死因でも多い大腸がんをはじめ様々な病気へのリスクが高まってくるため、便の臭いもチェックすることは重要である。
