東日本大震災後に自殺を図るケースが増加している。東京電力福島第一原発から一番近くに位置するいわき市の市立総合磐城共立病院では、ただ一人の精神科医、池本桂子医師が自殺未遂者のケアにあたっている。
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Photo:your words make me feel so trashy By Marlies Handlbauer
東日本大震災後、心に不調をきたし自殺を図る人が増加しているという。とくに福島県は岩手県、宮城県と被災三県の中でも多く、自殺者は2年連続で減少傾向となっているが震災による自殺者は増えているという。
市立総合磐城共立病院でも震災から1年間に自殺未遂をした受診者は46人、翌年には58人、3年目は59人、今年は3月から5月の間だけで11人と増加傾向である。同病院は福島第一原発から最も近い病院であり、救命救急センターも備えている。病院で唯一の精神科医である池本医師は、日々自殺未遂者のケアにあたっている。池本医師が診察した自殺未遂者は震災後からの3年間で163人にも上る。
震災後から大きく変わった生活、長期化する避難生活などで追いつめられる人は少なくない。池本医師は診察に訪れる患者に優しく接し患者の心の不安や不調のケアにつとめている。