32回「心に残る医療」体験記コンクールのアフラック賞に選ばれた群馬県太田市市場町在住の主婦武藤ひとみさんは、この賞によって30年伝えることがきでなかったある女性医師へお礼の言葉を伝えることができたという。
26歳のときに武藤さんは生後間もない次男が血液の難病ということが判明。交換輸血を繰り返す日々の中、「お母さんと私たちで育てていきましょう」と言ってくれた女性医師にその当時はちゃんとお礼がいえなかったという武藤さん。その後、次男は8歳のときに手術により通院は必要がなくなった。
「心に残る医療」体験記コンクールは患者やその家族からの医療・介護体験の作品を募集している作文来んクルーである。武藤さんはこのコンクールを知った十数年前からいつかは当時のことを書きたいと思っていたという。受賞の決まると当時に診療所を通じて女性医師へ作文のコピーを送り、受賞したことを伝えた。女性医師は80才を過ぎ医師という職からは離れていたが、電話にて話すことがきで30年ぶりにお礼を伝えることができた。