近代西洋医学と相補代替医療を統合し、患者に合った医療を提供する統合医療。近代西洋医学を根本としてきた医療に伝統医学や相補代替医療を取り入れる動きが広まりつつある。
(参照:漢方専門店が提供するライブラリーサイト「漢方ライフ」が6月にオープン)
相補代替医療は病気だけでなく人の心身全体を診て自然治癒力を活性化させるもので、漢方医学や食事・ハーブ療法、ヨガ・気功、アロマセラピー、アニマルセラピーなど様々なものが存在している。2010年2月に統合医療プロジェクトチームが発足され、相補代替療法を伝統医学や用手療法、自然薬、食事などに分類し科学的根拠の集積を進めている。
国内で統合医療の導入が進められている背景として、代替医療の多くは健康保険が適用されないことが挙げられる。統合医療を目指すことにより患者にもっとも適切な治療が行えるだけでなく、病気の早期発見・予防を促し、医療費の削減にも効果が期待できるとしている。
今年3月に厚生労働省は一般や医療関係者向けに「統合医療」情報発信サイトを開設。統合医療についての正しい知識や関連情報などを掲載している。