世界の一部地域では女性器切除(FGM/C)の習慣が残っており、毎年およそ300万人の女性や女の子が施術を受けているとされている。しかしその施術リスクは非常に高く、また心理的なダメージを伴うことから、ユニセフ(国連児童基金)などはFGM/Cの根絶を訴えている。
(参照:出産経験者に多い尿漏れ 潜在患者は600万人以上)

Photo:FGM/C reversal By DFID – UK Department for International Development
2月6日は国際女性器切除(FGM/C)根絶の日とされており、ユニセフ(国連児童基金)のアンソニー・レーク事務局長は、国連人口基金(UNFPA)、国際助産師連盟(ICM)、世界産婦人科連合会(FIGO)とともにFGM/Cを根絶するよう共同声明を発表した。
現在、アフリカや中東地域など29カ国で1億3,000万人以上の女性や女の子がFGM/Cを受けていると言われている。FGM/Cは尿や月経に影響を及ぼし、出血や感染のリスクがあるだけでなく、最悪の場合死を招く恐れもある。さらに精神的にも大きな傷を残し、女の子や女性たちは将来にわたって心的外傷に悩むこととなる。とくに問題視されているのが、約5人に1人が保健員によってFGM/Cを受けているという現状である。医療従事者がFGM/Cを行うことは多くの国で違法とされているが、法的基準の如何にかかわらず、FGM/Cを行うこと自体女の子や女性の基本的人権を無視していると言っていいだろう。医療従事者がFGM/Cに加担しなければいけない習慣や重圧に屈しないよう支援をすることが根絶への第一歩となることをユニセフは訴えている。