NHK放送文化研究所は、全国の16歳以上の人を対象として生命倫理に関する意識調査を実施し、2470人からの回答を得た。集計結果によると、第三者からの卵子または精子の提供を認めるという意見が増加していることがわかった。
(参照:第三者からの精子提供 親を知る権利のシンポジウムを開催)

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不妊治療において、第三者からの卵子提供を受けるかという質問に対し、「認める・どちらかといえば認める」と回答した人は26%、精子提供については24%だった。「認められない・どちらかといえば認められない」と回答した人はどちらのケースも約40%を占め、「認められない」という回答をした人は「認める」人よりも上回ったが、「認める」という人は13年前の調査よりも増加していた。晩婚化にともない、不妊治療をする夫婦も増えてきており、意識の変化が現れている。
第三者からの卵子や精子提供の意識が変わってゆく一方で、出産時のリスクについて厚生労働省は注意を呼びかけている。厚生労働省のデータによると、卵子提供を受けた出産の7割のケースで、母子の健康に影響がある妊娠高血圧症候群などが起こっていることがわかった。調査を行った厚生労働省研究班によると、平成24年度に卵子提供で生まれた子どもは300人〜400人と推計される。これは、平成21年度と比較すると約3倍の数となり、平均年齢は45.2歳と高齢出産であることがわかった。