生理が始まる前に下腹部痛などの身体的な症状が日常生活に支障をきたす月経前症候群(PMS)。しかし、そのほかに日本ではまだ認知度が低い月経前不快気分障害(PMDD)というものがある。生理前に精神的な症状が出る場合は、PMDDの可能性も考えられる。
(参照:月経の悩み 我慢や自己判断は禁物)

Photo:Love will come set me free. By .Andi.
PMDDとPMSは生理前に症状が出始めるという点では似ているが、身体への不調や痛みの症状が出るPMSに比べ、PMDDは精神的に重い症状が出るのが特徴的である。PMDDの治療では、カウンセリングや生活指導、薬の処方などがあり、強い不安感や憂うつ感などの症状が出た場合は抗うつ薬や抗不安薬を処方されることもある。生理前の7〜10日前から症状が出始め、生理が始まるとその症状はおさまる。原因は明らかになっていないが、PMSもPMDDも女性ホルモンの一種の働きかけでセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が減少することで引き起こされている。
日本では未だ認知度は低いが、2013年5月にはアメリカ精神医学会がPMDDをうつ病の一種として認め、診断基準を定めている。生理前にイライラして怒りっぽくなったと感じたり、感情のコントロールができないなどの症状が出た場合は、一度婦人科へ相談すべきだろう。