順天堂大学は1日、女性アスリートが激しい練習や体重制限で生理が止まるなどの問題を抱えていることを受け、女性スポーツ研究センターの設立を発表した。さらに付属病院にて女性アスリート外来の開設も予定している。
(参照:無月経・疲労骨折 女子スポーツ選手を診療する医師を育成)
Photo:Womans marathon By rcsmith09
激しい練習や体重制限による生理不順や無月経、無月経による疲労骨折などに悩む女性アスリートが後を絶たない。しかし、専門的な医療機関がないため、我慢したりそもそも自身の体の変化に気付かない女性もいる。この問題について、順天堂大学では女性スポーツ研究センター設立と女性アスリート外来の開設をすることにより、婦人科や整形外科などスポーツ選手の特性を踏まえた診療を行っていくこととなった。女性アスリート外来は順天堂大学の付属病院の本郷・浦安病院にて来月から開設予定である。診療や健康相談のほか、ドーピング違反にならない薬の処方やコンディション作り・食生活のアドバイスなども行い女性アスリートをサポートしていく。
1日に行われた記者会見では、設立の意義や研究体制についてのほか、順天堂大学大学院医学研究科病理管理学の小林弘幸教授と順天堂大学大学院医学研究科・医学専攻・博士課程在学中の杉山芙沙子氏の対談も行われ、女性アスリートのコンディションや指導者への情報周知の重要性について話した。