妊娠中の女性には常に不安がつきまとう。妊娠中毒症などの思わぬ疾患にはすばやく対応したいものだが、常日頃からの予防にもしっかり努めるべきだろう。米国産科婦人科学会(ACOG)はガイドラインにて、妊娠中は週数にかかわらず必ずインフルエンザの予防接種を受けるよう呼びかけている。
(参照:出産後のその症状、産後うつの可能性も)

Photo:Flu Shot By Lance McCord
妊娠中にインフルエンザに感染すると、免疫機能が低下しているため重症化するケースもある。さらに、肺炎や早産など合併症を引き起こすこともある。「Obstetrics & Gynecology」9月号に掲載された米国産科婦人科学会(ACOG)のガイドラインでは、妊娠中は必ずインフルエンザの予防接種を受けるよう呼びかけている。
不活化ワクチンは妊娠中や出産後、授乳中でも安全に受けることができるが、鼻スプレータイプの弱毒化生ワクチンは受けることはできない。乳幼児は生後6ヶ月までインフルエンザの予防接種はうけることができないが、妊娠中に予防接種を受けることで生まれてくる子どもも胎内でインフルエンザ抗体を生成することができる。妊婦のインフルエンザ予防接種率は2009年以前は15%程だったが、2009~2010年に感染が流行した際に約50%まで上がり、それ以降は例年同接種率を維持している。