多くの人にとって病院は体調が悪くなったら行く場所ではあるが、かかりつけ医がいると患者にとってメリットは多い。日本医師会総合政策研究機構の調査では高齢になるほどかかりつけ医がいる割合が多く、65歳以上では7割以上の人がかかりつけ医がいるという。その一方で45~49歳、50~54歳は約5割にとどまるなど、若い世代ほど関心が薄い傾向も見られる。
(参照:茨城県が臓器移植の院内コーディネーターを認定)
高齢者だけでなく若い世代にとってもかかりつけ医はメリットが多い。まずは患者自身の病歴や健康状態の経過、何でも相談できるといった点である。急に受診が必要となった際に受診可能な病院をその都度はしご受診していると治療や薬の重複につながり、医療費も無駄になってしまう。さらに待ち時間が何時間と長いのに受診はあっと言う間に終わってしまい、短い診療時間内で患者はちゃんと症状が伝わったか不安になることもある。かかりつけ医は診療時間外でも電話での対応や診療をしてくれる場合もあり、常に大きな病院にいく必要はなく診療所でも診察に差はない。大きな病院で診察や治療が必要な際は紹介状を書いてくれるので1000円〜5000円程度の特定療養費がかかることもない。
家の近くである、相談しやすいなど、患者の望む条件に合ったかかりつけ医がいることで急病時の不安が軽減するのではないだろうか。