副作用の報告が相次いでいる子宮頸がんワクチン。厚生労働省では接種の呼び掛けを中止しているが、日本産科婦人科学会は再開を求め、接種時の注意事項をまとめた医師向けのマニュアルを作成した。
(参照:子宮頸がんワクチン、接種勧奨中止の継続を決定)
Photo:Fear Needle By Rubén Díaz Alonso
子宮頸がんワクチンの副作用による報告は2000件ほど寄せられており、その内容としては体の痛みを訴える症状などがあげられる。子宮頸がんをなくすため、日本産科婦人科学会は子宮頸がんワクチンの再開を求めると同時に、医師向けに接種時の注意点などをまとめたマニュアルを作成した。マニュアルでは、接種時に副作用についての同意を得ること、ワクチンを接種しても子宮頸がん検診を受ける必要があること、全身の痛みなどの副作用は10万人に4人程度で出ている可能性があること、接種後に厚生労働省が指定する専門医療機関で治療が可能であることなどについての説明を推奨している。
日本産婦人科医会は、副作用についての相談や診療体制を提供するネットワークの形成も進めている。