先月23日、厚生労働省のエイズ動向委員会の発表によると2013年に確認されたエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ発症患者数の合計人数が2008年以来で5年ぶりの過去最多を記録した。新たに報告されたエイズ発症患者においては30代以上が多くとくに50代が急増しているという。
(参照:妊産婦死亡率減少傾向の一方で未だ1時間に33人が死亡している現実)
2013年に報告されたHIV感染者数は1106人、エイズ発症患者数は過去最多の484人だった。感染経路として最も多かったのは同性間の性的接触が7割近くを占めている。男性同性間の性的接触が多いが女性の感染者数も増えている。HIV感染者数は20代〜30代で多くみられるが、エイズ発症者数においては年齢別ではとくに50代以上が急増している。
HIV感染者のうち3割近くは発症してから気付くという。とくに女性は妊娠した際に胎児への感染リスクもある。赤ちゃんへの感染リスクを最小限に抑える為に妊娠中にHIV検査を行うがもっとも重要なのは日頃から定期的に検査を受けておくことである。HIV検査は保健所や自治体の特設検査施設などで匿名・無料で受けられる。